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生のリアルさ

遅ればせながら『スラムドッグ・ミリオネア』を観ました
昨年、ハリウッドものを寄せ付けずアカデミー賞を総なめにしたという
あのインド映画。観るとそれも頷けます。

「生のリアルさ」がガンガン迫ってくる感じ。
あ、「生」というのは「生死」の「生」ね。
でも、そんなことがテーマだとは頭では理解できても
生まれた時からぬる~い社会にいる私達には到底、
生のリアルさなんてわかりっこない。
わかったつもりにはなれるだろうけどね。

これはこの前まで読んでいた星野道夫さんの「旅をする木」を
読んで感じたことでもあります。
毎日、自然の脅威の中で生きるか死ぬか、食うか食われるか、
そんなギリギリのところに身を置く人にしかわからない生のリアルさ。

それから詩人の谷川俊太郎さんとターミナル専門の医師、徳永進さんの
往復書簡を綴った「詩と死をむすぶもの」(朝日新書)も
とことん、同じようにリアルでした。
毎日のように誰かの死と向き合う人が捉える「生」。
そしてギリギリの世界に必ずあるユーモア。

リアルなものはリアルな世界でしか得られない。
そんな状況に身を置かない私達は、どんなに本を読んだって勉強したって
やっぱりわかったつもりにしかなれない。
自分の命は確かにここにあるのにね。

『ローマの休日』

BSで『ローマの休日』やってましたね。
途中から観ました。

ヘプバーン、やっぱりキレイ(うっとり)。
それにグレゴリー・ペックのカッコいいこと。
いつものことながら、ついつい観入ってしまいました。


ヘプバーン作品、私は『おしゃれ泥棒』が一番のお気に入り。
ウィットに富んでるしピーター・オトゥールも素敵だし。
クラシック作品って凝ったことは何もないんだけど、だからこそ、
大切な何かがたくさん散りばめられてる。


ローマの休日もそう。

変えられない事実や、手に入れられないもの・・
それらを受け入れる潔さと強さ、諦める勇気。
それがヘプバーンの美しさやグレゴリー・ペックのカッコよさを
より一層、引き立たせる。
なんか、たまんないよね・・。

自分の抑えられない心も受け入れる、
でも、動かせない現実も受け入れる。
これって、強くないと出来ない。
だって、見ないフリとは違うんだもん。


高校の授業で初めてこの映画を観た時は
長かった髪をバッサリと切ったあの瞬間のアンの顔が
たまらなく美しいと感激してたけど(今もそれは変わらないけど)
今は、それよりも最後の記者会見の時の潔い笑顔の方が
何倍も美しいと感じます
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ショコラ

むかーしむかしのフランスの小さな村の人々が、
古い因習から解放されて、新しいものを受け入れて変わっていくお話。
出てくる人々の心の有り様が、おもしろく描かれていました。

古いものに囚われて新しいものを受け入れられない人、
新しいものを受け入れまいとして頑なに自分の心を見まいとする人、
受け入れようとして揺れる自分を、何かで必死にバランスとる人、
古い殻を自分で思い切って破って、変わる人。
そしてそんな人達を眺める、揺るがない強い心を持った人 etc...。

最後はみんな新しいもの、新しいことを受け入れて変わって
ハッピーエンドなんだけどね。


『ギルバート・グレイプ』と『サイダーハウス・ルール』が
同じ監督(ラッセ・ハルストロム)の作品なんだけど
この2つも、そういえば人々が古い何かから解放されていく話でした。


「受容」と「変化」を描く作品は奥深いものが多いですね。
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ブロークバック・マウンテン

『ブロークバック・マウンテン』を観てきました。

愛し合いながらも一緒になれず、お互いを想いながら、
それぞれ別の生活を送っていった男性たちの話。
同性愛にまだまだ偏見のあった時代のことです。

映画は、ふたりが一緒に過ごした時間と、その後、想いを封印して、
それぞれ家族を作り生活していく様子が淡々と綴られていくんだけど
その間なんと20年。想いを抱えて生きていくにはあまりに長すぎる時間。
愛しているのが男性であるがために、心の中にしまいこむしかない想い。
目の前には奥さんと子ども達がいる普通の毎日・・現実が、ある。


現実をこう淡々と描かれると、逆に、彼らの抱える葛藤や
やり切れなさ、孤独感が浮き彫りになるからたまらない。
「あの頃」にはもう戻れなくて、「今」を生きていくしかない。

たぶん「老い」もテーマなのかなぁ・・。
「戻りたい時間」や「戻りたい場所」は誰にでもあって・・
でも人はみんな、時間の経過と共に、今を受け入れて生きていく。
人が一生かけて向き合っていかなくちゃないことです。


見終わったあと、なんかどんよりしてしまう感じだったけど
それでももう一度、みてみたいかな。

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おしゃれ泥棒

ヘプバーン作品で私が一番好きな「おしゃれ泥棒」。
久しぶりで観ました。

ヘプバーンが、家に忍び込んだカッコいい泥棒と恋に落ちる話。
でもカッコいい泥棒っていうのは実は泥棒じゃなくて、
美術品の贋作で稼いでいるヘプバーンのパパを調べるための調査員。
これがピーター・オトゥール(・・若い)。


順調に?世の中を騙していたパパ。
ある日、パパが手がけたチェリーニのヴィーナスが美術館に展示されることになり
鑑定を避けられない状況に・・。
娘(ヘプバーン)はそのヴィーナスを、鑑定にかけられる前に
美術館から盗もうと企む。もちろんパパのために。

ところが何故か??その手伝いをするのがあのカッコいい泥棒。
パパを調査する人だったはずなんだけど。
ここからは観てのお楽しみ。


ウィットに富んでいて明るくって上品なコメディって感じで
観おわったあとはいつも、happyな気分になるから大好き。


ちなみに・・
調査員であるはずの泥棒くんがどうしてその盗みを手伝ったのかを
物置の中でヘプバーンに説明するシーンはとってもすてきですよ☆
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